「色と遊ぶ。いろは」VI

寺島さんは、私が勉強していた専門学校で色彩を教えていただいた先生でした。還暦を越えた現在も現役で活動されており、昨年から私も母校で教えることになったのがきっかけでご依頼をいただくようになりました。私が卒業したのが18年ほど前。それから印象が一切変わっていない、とても若々しく、エネルギッシュな先生です。

カラーコーディネーター/インテリアコーディネーターの寺島きぬ子さんの新しい屋号「色と遊ぶ。いろは」のVIをデザインしました。

こういった形で一緒に仕事ができるとは当然予測していなかったので、学生時代の恩返しのつもりで喜んで引き受けさせていただきました。
屋号のネーミングは、児童文学作家の佐々木ひとみさんに考えていただきました。

最初のお打ち合わせで先生のこれまでの経歴をお聞きして感じたのは、色々な人たちとのご縁によって支えられてきたのだな、ということでした。何事もポジティブに捉え、色を組み合わせるように仕事と人生を楽しんでいる先生のイメージが浮かびました。ロゴのデザインは、ビビッドトーン、ライトトーン、ダークトーンの3種の色相環がランダムに組み合わされたタイポグラフィで表現しました。

ツールは、名刺、封筒、タグ、シール、ポストカードをそれぞれ作成しました。

最近は雑貨の制作などにも力を入れており、普段の仕事の領域にとらわれないクリエイティブな姿勢は、私も見習っていきたいです。そんな先生の、これからの新しい門出のお手伝いをできたことは、本当に光栄です。